パネル改造 ④センサー取付け編
さて、ようやくといいますか。 改造の最重要工程、センサーの取り付けについて書いていきますよ。
センサーを設置する箇所に、センサーの大きさに合わせて切り取ったゴムシートを両面テープで貼り付けます。 これはセンサーを保護する役割を持ちます。
センサーと、コネクタ付ワイヤーを持ってきます。
コネクタ付ワイヤーのソケットにセンサーを写真の向きに差しこみ、外れないように折り込み、絶縁テープで固定します。
センサー裏の粘着シートを剥がし、ゴムシートへ貼り付けます。すると、コネクタ付ワイヤーのコネクタ部分が出っ張りますので
コネクタ部分がすっぽり収まる穴をパネルに電動ドリルで掘ります。
コネクタがコツンコツンと板に当たる箇所が穴を空ける中心部となります。
力を入れすぎるとパネル裏まで突き抜けてしまいますので、一番上の板だけ少し突き抜けたような感覚を手で感じるまで掘ります。
何度も掘って穴を大きくしたり、彫刻刀で掘り込んだり、大量にでる木屑を掃除したり…といった作業が続きます。
パネルの裏から伸びているワイヤーとコネクタ付ワイヤーをはんだ付けしていきます。
ワイヤーストリッパーを使って絶縁部分を露出させます。
パネルの裏からのワイヤーは先端を、コネクタ付ワイヤー側はワイヤーの途中を露出させて、パネルの裏からのワイヤーをコネクタ付ワイヤーに絡ませて写真のようにはんだ付けします。
はんだ付けが終わったら絶縁テープを巻き付け、養生テープで配線を固定してセンサーの取り付けは完了です。
よし、接続成功 pic.twitter.com/Q4Evoihew3
— finga総合垢 (@spanish_ESP16) 2020年3月16日
センサーの動作確認の様子。
こんな感じで他の三ヶ所も似たような感じで取り付けていきます。
右上の時はパネル裏側から伸びていたワイヤーと接続しましたが、他の位置のセンサーの時は数珠つなぎ的に前に取り付けたコネクタ付ワイヤーと繋いでいきます。
右下を取り付ける場合は右上のワイヤーと繋ぐわけですね。はんだ付けが終わったら、前に取り付けたワイヤーの余分な部分はカットして構いません。
以下各箇所の要点をまとめます。
右下:コネクタ用の穴を空ける際、↑パネルだと穴の位置に配線が通っているので切ってしまわないよう注意が必要です。
左下:コネクタがパネル隅と干渉するので、パネル隅の機構を壊さないようほんのわずか手前に穴を掘る必要があります。穴に入れる際、センサーの足がほんの少し斜め上になるような感じになればOK。
左上:ワイヤーがやや長めになるので、長さに気をつけて配線します。
次は仕上げ作業です。次の記事でまた。
パネル改造 ③配線確保編
今回はセンサーを取り付ける際の配線スペースの確保作業について解説していきます。
センサーを仮置きします。写真手前側がコントローラー中央側です。本改造では写真のような配置で改造を施しました。
このような配置になるのは、パネルの外側を踏むことはプレイ中まずないので、パネル全域が反応するよりもパネル内側2/3程度が反応すればそれで充分だと判断したためです。 環境的に基本はSPしかプレイできないためそのように判断したのですが、DPを想定したとしても1P側であれば→パネルの、2Pであれば←パネルの外側にセンサーを2個ほど追加すればいいだけではないかなと思っています。 それでも気になる人は他のパネルにも二つ外側に取り付ければいいかと。
パネル下の部分は黒いスポンジゴムで覆われています。このゴムの上にセンサーを設置すると、使っていくうちに徐々に沈んでいきそうなので、センサーが置かれる部分と配線が通る部分をカッターで切れ目をつけ、むしっていきます。
こうなりました。
さて、ここからが本番ですよ。 これからパネルの内部で配線されたワイヤーが通る部分の溝を彫っていくわけなんですが、 センサーから伸びている部分、この部分に関しては溝を作る必要はありません。 そこ以外の部分を、大まかに掘っていきます。
マークされた青い部分です。センサーから伸びている部分に近い細かい部分は後で調整です。 左下だけゴムスポンジをはがしきっていませんが、実はここだけセンサーからの足が位置の関係上伸ばしきれません。一番調整が難しい箇所なのでとりあえず後回しです。
ここで、電動ドリルと彫刻刀の出番です。
電動ドリルで浅く凹みを作り、そこから彫刻刀で溝を作りました。溝を彫ったら紙ヤスリでなめらかにします。
木屑が大量にでますので、養生テープでペタペタして捨てたり、掃除機でガンガン吸い込んだりしてどうにかします。
どれぐらい深い溝を彫ればいいのかという話ですが、準備編で紹介したコネクタ付ワイヤーのワイヤー部分が張り巡らされても出っ張らない程度の深さが必要です。 深さが足りなければまた彫ればいいのですけどね。
とりあえずここまで。 次はいよいよセンサーを取り付けますよ。
パネル改造 ②元配線撤去編
さて、それでは本題のパネル改造にとりかかっていきます。 用意するものは前回の記事をご参照ください。
まずはドライバーを用意しパネルのネジを緩めてパネルを取り外します。するとこうなってます。
パネル内部の白い部分のスポンジ。これは不要なのでむしって捨てます。
パネル中央の部分にパネル裏のアルミシートが触れることによって踏んだかどうかを判定しているのですが、この機構そのものを別構造にしていきます。 このパネル中央の接点に繋げている配線をはずしていきます。
接続部分の保護シートを剥がします。
はさみでもカッターでもなんでもいいので、配線をぶったぎります。 すると、はんだづけされていたであろう部分が盛り上がっている事に気がつくかと思います。 この部分は邪魔なので紙ヤスリで平らにします。 もうこの機構は使わないので、ガンガンやすってしまって構いません。 するとこんな感じになります。
記事が長くなったので、一旦ここまで。
パネル改造 ①準備編
さて、いよいよ本改造の本題であるパネル内部の改造について語りたいと思います。
まずは、その為に必要なものを用意せねばなりませんので、列挙しつつ紹介したいと思います。
センサー以外の大抵のものは、ホームセンターで揃います。 ここにない場合はamazonや楽天などの大手ネット通販、 又は秋月電子などの電子工作専門ネット販売などから購入すれば良いと思います。
秋月電子 http://akizukidenshi.com/catalog/top.aspx?ismodesmartphone=on
1. 圧力センサー
感圧センサ(四角形) スイッチサイエンス https://www.amazon.co.jp/dp/B01C6VBYKA/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_5gEGEb1DZ131S
パネル1つに4つ×4枚+予備2枚で計18枚購入。 このセンサーを貼り付けることにより、反応を劇的に改善させます。 形状、仕様はアーケードのセンサーとは大幅に異なっています。 アーケードのものはパネルの四辺に細長い形状のセンサーがとりつけられています。 同様のものを取り付けようかと思いましたが、結果的には現在のものを選んで良かったと思います。 アーケードのパネルの内部はパネル中央部分が空洞になっていますが、このメタルパッドでは中央部分はデフォルトの接点が設置してあり、逆に盛り上がっています。 よってセンサーへの力のかかり方が異なります。 このような形状では、アーケードと同様の設置をするよりもこちらのセンサーの方が適していると判断致しました。 とはいえ、オリジナルの接点は邪魔に感じることがあるので大幅に構造を変えるかもですが。 こちらはリンク先のamazonで購入しました。
2020/4/12 追記
結局、中央部分の旧接点は撤去して運用することになりました😅
センサーは変わらずこれと同じものを使っていますので、特に問題はないかと思われます
2020/4/14再追記 やっぱり旧接点を戻しました。旧接点がないと無いでパネルが凹み過ぎて反発が弱くなるからです。 …でも、正直あまり変わらないかも。
2.ドライバー、ドリル
価格:2,490円 |
できれば電動のものが望ましいです。 改造やメンテでパネルを頻繁に開け閉めすることになりますので。 ドリルは改造の配線の際に穴を空けるのに使います。手動だととにかくしんどいので電動推奨です。大抵ドライバーとドリルはセットになってるかと思います。
3.はんだこて、はんだ、はんだこて台
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センサーを取り付ける際に配線を繋ぐのに使います。 一番安いものでも大丈夫かと思われますが、熱を扱うものなので万が一のことを考える場合はスイッチ等がついてるやつのほうがいいかもしれません。
4. 養生テープ
カウネット 養生テープ クリア 1巻【1twe】関連ワード【ガムテープ 梱包テープ】 価格:248円 |
配線を固定したり、大量に出る木屑をペタペタと掃除したりと大活躍。
5.ゴムシート
杉田エース 天然ゴムシート板 NR-13 300mm×300mm×厚2mm 1枚 4973658079468 価格:397円 |
センサーを保護したり、センサーの反応を調整するのに使います。粘着力のあるものとないものがありますが、粘着力はあればいい程度のもので、なくても両面テープで代用できるので深く考える必要はないです。 今回の改造では2mm厚と1mm厚のものを使いました。
6.絶縁ゴムテープ
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はんだで繋ぎ止めた箇所を包み込んだり、ソケットに差し込まれたセンサーを固定するのに使います。また、センサーへ貼ったゴムシートに張り付けてさらに細かい反応調整をするのにも使えたりと大活躍です。
7.ワイヤーストリッパー
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配線ワイヤーを覆っている絶縁体を剥くのに使います。単純にワイヤーをぶった切るのにも使えます。
8.コネクタ付コード
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gC-05682/akizukidenshi.com センサーの端子を接続するためのコネクタがついているワイヤーです。 センサーは直接ワイヤーにはんだ付けするのではなく、このソケットに差し込んで使用します。 そっちの方がセンサーの交換等が容易になるためです。
9.彫刻刀
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パネル内部には新しく配線が張り巡らされるため、その配線が通るための溝が必要になります。 彫刻刀はその溝を彫るのに使います。底面は木製の為、彫刻刀で削ることができます。 いろいろとタイプがありますが、平刀、角刀、中丸刀の三種類があれば事足りると思います。
10.両面テープ
主に5.のゴムシートを接着するのに使います。ネット通販だと高くつくので100均ので充分です。
11.紙ヤスリ
9.で削った底面をなめらかにしたり、出っ張っているデフォルトの接点を削って高さを調整したりします。ホムセンや100均で買えるのでめちゃくちゃ安いのでわざわざネットで買う必要もないです。
2020/4/12 追記
デフォルトの接点は撤去したため、ヤスリで削る必要は無くなりました😅
2020/4/14 追記
やっぱり旧接点は戻したのでヤスリはかけておいた方が良いです。
12.その他、簡単な工具類
はさみ、ペンチ、ピンセット、カッター等あれば小さいものをつまんだり押し込んだり引っ張ったり切ったりと、細かい作業がやり易いかと思います。
ここがダメだよ!DDR GAME製PAD解説
そもそも何故にわざわざブログまで立ててまで語るほどまで、パネルを改造しなければならないのかってところなんですよ。
簡単に言えば専コンとしてのクオリティが著しく低いからに尽きる訳ですが、今回は改造の具体的なポイントをくそみそに言ってやりたいと思います。
1. 真ん中を踏まないと反応しない
デフォルトのパネル構造。パッド側の接点構造にパネル板側のアルミ部分が触れ通電することにより、パネルを踏んだかどうかを判定するシンプル構造。 見てわかる通り、パネル内部中央部分にしか接点がありません。 これでは抜けが発生しまくるのも無理はありません。
2. 踏んでから踏んだ判定になるまでラグがある
先ほどの写真、パネル内部の白い部分がパネル板を設置したときにパネル板を下から押し上げており、踏み込まないと接点に触れることができません。 その為踏んだかどうかの判定が感覚よりも遅くなり、ゲームに支障をきたします。 このゲーム、音ゲーなのよね…😫
3. パネルが割れやすい
これは前回の記事参照。
それで、どう解決する?
3.は前回の記事の手法で解決しました。 1.2.はデフォルトの接点ではなく、新たに圧力がかけられたときに通電する仕組みのセンサーを増設することにより解決します。
先駆者様の事例を参考に、最終的にはなんとか仕上げることができました。 詳しい改造内容は次回以降で語っていきたいと思います。
矢印パネルの換装
こんにちは、昨日の記事を書いた後にプレイしたらやっぱりまだバーの高さに不足を感じたfingaです😫
今回は、矢印が判定エァリアに合わさるタァイミングで足元のパーノゥを踏む時に触れる板の部分について。
写真手前側がデフォルトで最初からセットされている板です。 このパネルはアクリル3mm製となっております。 このパネルはやや強度に難があり、普通にそのまま使うと割れて使えなくなるという報告があちこちで上がっています。 なので、何かしらの形で強度を高めてやらねばなりません。 なので、アクリルの約40倍の耐久性を持つ、ポリカーボネートへの換装を試みました。 写真奥側がそのポリカーボネート板になります。 ちなみに、アーケード筐体のパネルはアクリル10mm製だそう。そのせいか、時折割れた報告を聞きますね。
私が購入したのは、アクリ屋ドットコムという業者です。
アクリ屋ドットコム http://www.acry-ya.com/sp/
こちらのサイトでは、寸法を細かく指定できるだけでなく、穴空けや角加工など、細かい部分まで有料サービスで請け負ってくれます。 加工はとにかく面倒なので、手間が省けるならとこちらの業者を利用しました。
ポリカーボネートの中でもいくつかタイプがあるようですが、特にこだわりがなければ一番安いタイプで大丈夫かと思います。
デフォルトのパネルの場合パネルがはまる枠より少しだけ小さいため、プレイ中にガタガタするという報告があり少し大きくする必要があると判断しました。 なので自分の場合は275mm×275mmのデフォルトより2mm大きい277x277mmで発注しました。 …が、これだと逆に大きすぎてうまくパネルにはまらず、泣く泣くしんどい思いをしながらカットするはめになりました。 なので寸法は、5mm厚、276x276、角カット40mmで行けると思います。 1mmの大きさを実感した一件でした😫このパネル改造でトップクラスのやらかし案件です。 値段は送料込みで1万円程度、発注してから約一週間での到着でした。
2020/5/17 追記 実際に276*276サイズで発注された方からの報告がありました。ぴったりハマってくれたそうなので一安心。 ただ、DDRGAME製メタルパッド自体があまり品質がよくないものですので、内部のサイズにもばらつきがある可能性があります。 心配な方は、デフォルトパネルのサイズで注文して隙間を埋める作戦でやる方が安全かと思われます。
んで、最終的にはこうなった訳ですが、結局換装じゃなくてデフォルトパネルに重ねて使うことになったんですよね。 理由は換装だとパネルが深くなりすぎてプレイに支障が出たためです。 こっちの方が見た目もまだいいし…
衝撃もポリカにある程度吸収されるので、強度的にも多分大丈夫かと。
しばらくこれで運用します。
バー…の代替品
踏みゲー全般にある、バーの部分にあたるものについて。
見ての通り、バーにあたる部分にはテーブルが鎮座しています。 これは元々家に設置していたカウンターテーブルで、メタルパッド設置の為に用意したものではありません。
価格:20,350円 |
使用したカウンターテーブルはこちらです。 単純にデザインがかっこいいので買っていたわけですが、 丁度いい感じに流用できたのでこれは嬉しい誤算でした☺️ 他の先駆者の方々のように最初は自分もイレクターパイプ等を組み立てる予定でいましたが、これにより土台やパイプを組み立て設置する手間、費用、スペースが必要なくなったため、滅茶苦茶お手軽に完成に至ることができました。
ただ、バーとしてこのテーブルを使った場合には高さが足りませんでしたので、高さの底上げを行いました。 (うまくamazonのリンク貼れなかったからURLのみ)
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そして、キーボードを使用する時に使うリストレストを置いて完成。
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実に簡単です。
使った感じの強度ですが、アーケードと比べるとややぐらついてしまうので残念ながら使用感は劣ってしまいます。 …が、これはイレクターパイプ等を組み立てても結局ぐらついてしまうので、強度としてはバーを自作しても変わらなかったと思います。 個人的にはこれぐらいのぐらつきであれば許容範囲です。 アーケード筐体並にガッチリとしたものを作ろうと思ったら、かなりゴツいものになってしまうと思います。
DDR Game社製のバーもありますが、使ってみた方曰くあれは強度としてはかなり弱いとのことで、結局補強が必要になりそうです。